薄切り肉とスライサー

MatchofTheDay2007-04-13



イギリスでは薄切り肉はほとんど売っていません。今日は薄切り肉事情とスライサーについてお話しします。


イギリスでは、日本にあるような牛や豚の薄切り肉は一般には売っていません。なので、自分でスライスするか、それとも売っている店を探して大枚はたいて買うか、のどちらかになります。日本食材店や韓国・中国食材店には置いてあることが多いのですが、牛200gで4ポンド強、とかなり割高です。それを買い続けるのはちょっと現実的ではありません。しかし、焼肉やすき焼き、豚しょうが焼きなどの味がどうしても忘れられないことから、ロンドンを離れてリーズに引越ししたタイミングで、スライサーを購入しました。直径20センチ弱の回転する刃で食べ物を薄く切る、家庭用のものです。


600g位のブロック肉(joint)を買ってきて冷凍し、冷蔵庫に4時間ほど置いた半解凍の状態で切ります。まだ霜がついたように白っぽかったりしますが、十分切れます。7ミリ厚位に切ると、日本に売っている薄切り肉とだいぶ近くなります(全解凍すると切ったときより薄くなる)。しゃぶしゃぶ用のあの薄さはちょっと無理ですが、そこまででなければ、切るのはそう難しくはありません。これのおかげで食生活が大充実です。本当にありがたい機械です。異国の地で焼肉やすき焼きを満喫できるなんて、まさに夢のようです。


厚切りの肉も嫌いではないですが、やはり薄切り肉も捨てがたいです。ステーキをほおばると、口いっぱいに肉の味が広がります。これはこれでおいしい。一方で、肉じゃがやすき焼きの、あの野菜味と肉味が渾然一体となった味わいを出すためには、薄切り肉でないと難しいでしょう。まぁどっちもおいしいからいいんですけどね。イギリスの食文化は単一の味を満喫することを好み、日本料理では材料から出る味の調和を尊ぶ、のかもしれません。



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