食事時のマナー・習慣


イギリスでの食事の際のマナー・習慣について、教わったこと・気づいたことをお話します。語学学校の先生やホームステイ先の家族から教わったことが中心になっています。あくまで個人の経験の範囲を出ませんが、少しでもお役に立てば幸いです。


まず、スープやデザートを除き、イギリス人は何でもナイフとフォークで食べ、スプーンは使いません。ホームステイ先で晩御飯にスパゲッティボロネーゼ(ミートソース)が出たことがありましたが、みな上手にナイフとフォークだけで食べていました。皿のスパゲッティを十文字に切って、ナイフで寄せてフォークに挟んで口に運んでいました。自分も挑戦しましたがさすがにいきなりでは無理で、結局スプーンを使わせてもらいました。なお、スプーンですが、形状はいろいろあるものの、日本でよく見かけるもの(給食で使ったような形)は概ねデザート用です。それより少し深めで丸めのものはスープ用で、いわゆるティースプーンはかき混ぜやジャムを取るとき等に使い、どれもその用途以外には使いません。


続いてナイフ・フォークでの食べ方ですが、フォークに2〜3の食べ物を挟んで一口で口にほおばっても大丈夫です。もちろん一種類だけ口に運んでも問題ありません。例えば皿にローストビーフとジャガイモ、にんじんがある場合、フォークに、小さめに切ったにんじん、ジャガイモ、肉を順に刺して、そのまま口にほおばり、一気に抜いてもぐもぐ、と食べてもいいです。イギリスの料理は味付けがありませんが(参照:味付けがないのは)、こうして食べると少しはましになります。


味付けで思い出しましたが、テーブルには塩、コショウ、マスタード等の調味料が出されていることがよくありますが、そういったものを取る際、遠くにある場合には、自分で取ろうとせず、声をかけて近くの人に渡してもらいます。食事中に人の目の前に手を伸ばすのはマナー違反なようです。手が届きそうなときでも、「Could you pass the salt, please?」とでも言って取ってもらうほうが無難かもしれません。これは調味料に限らず、バターやグレービーソース、取り分け用のスプーン類や紅茶のミルク、水などでも同様です。なお、物を下に落としたときは、自分で取らずにウェイター・ウェイトレスに取ってもらいましょう。


食べ終わったときはナイフとフォークを皿の中央ちょっと下に揃えて置きます。高校生時代のマナー講座ではナイフとフォークは揃えて斜めに皿に置く、と教わりましたが、それでも大丈夫なものの、あまり見かけたことがありません。みなこのような縦置きです。


食事中ですが、口に食べ物があるとき以外は基本的にしゃべって大丈夫です。というかむしろ楽しくおしゃべりができた方がいいようです。それから、食べるペースもなるべく周囲に合わせるべきなのだそうで、遅い自分は少し迷惑をかけていたかもしれません。


ご参考までに、食事マナーについて説明している学校のサイトを見つけましたのでご紹介します。英語です。
ttp://www.woodlands-junior.kent.sch.uk/customs/behaviourfood.html




ブログランキングに参加しています。よろしければ応援のクリックをお願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
週間ブログ王へ
ブログランキング「くつろぐ」へ