学校提供のサービスは早い者勝ち


イギリスに限らない話かもしれませんが、学校から提供されるサービスは早い者勝ちのものが多く、その割にあまり広報されません。今日は学校の便利なサービスをいかに利用するかについてお話しします。


大学院からは、学生向けにいろいろなサービスが提供されています。論文の書き方講座や授業の受け方講座などの授業サポート系から、無料英語講座や留学生の交流イベントなどの留学生向けサービス系、寮や駐車場の利用やキャンパス内のロッカー使用などの施設利用系など、実に広範なサービスが提供されます。有料・無料から資格制限等条件はいろいろありえますが、なかなか便利なものばかりです。こういったものを利用しない手はありません。


こういった便利なサービスは、あまり積極的には周知されません。人が集まって混乱するのを避けるためか、職員の作業方法が悪いからかは不明ですが、自分から探さないと目につかないケースが多いです。ウェブサイトのどこかにひっそり掲載されたり、キャンパス内の限定された掲示板に貼り出されるだけだったりします。そもそも大学のウェブサイトもあまり更新が良くありませんし(参照:イギリスのウェブサイト事情)、情報の掲載が不十分だったりするのでしかたのないことかもしれません。


しかも、そのようなサービスは、ファースト・カム・ファースト・サーブド・ベーシス(first come first served basis)、いわゆる早い者勝ちで提供されることが多いです。受付開始から順にリストを埋めていき、埋まった時点で受付終了となるわけで、掲示を見つけて受付場所に行っても、すでに募集は締め切られていた、なんていうことはしばしば起こります。締切になったらすぐ掲示をはがしてくれるほど親切ではないので、こういったことが実によくあります。


以上のように、早い者勝ちなのに情報がひっそりとしか出ないので、サービスの情報をいかに早く見つけ出すかが重要になります。


そのようなサービスの情報を効率よく見つけ出す方法ですが、まずは時期です。そういったサービスの募集受付が始まるのは、学期開始前に集中します。ですので、9月(または8月)には、ウェブサイトや掲示板を注意深く見て回るといいでしょう。続いて情報のジャンルから、掲載・掲示の場所を絞ります。上記の3つを例にすると、授業サポート系は図書館やlearning support centreのような部署が担当しますので、その部署のある建物の掲示板やそのサイトをチェックするといいと思います。留学生向けサービス系はlanguage centreやinternational student centreのような部署を、施設利用系は図書館やsecurity centre、student service centreのような部署を、それぞれ当たってみてください。ウェブサイトであれば日本にいる間からも探せますので、ぜひ一度チェックしてみてください。


最後に自分の経験を。ロンドンの大学院では授業の準備コースのようなもの(pre-sessional course)を受けたので(参照:4.渡航の準備・生活設計)、学期中の授業サポート系のサービスについては、ランゲージ・センターの講師から情報を得ていました。受付開始の朝9時に行ったらかなり列ができていてびっくりしましたが、無事登録できました。寮にはオンラインで申請し(一部書類を日本から郵送しました)、1次抽選では補欠になり、2次抽選では一応当たったものの、寮生活があまりにもひどかったのでキャンセルしました(参照:寮生活での経験)。図書館に個人用ロッカーがあることは学期開始後に知りましたが、当然のごとくに受付は終了していました。リーズの大学院では、英語の補修講座に出たかったものの、試験選抜に漏れてしまい無理でした。授業サポートは授業と重なっていて出られず、寮ははずれ、ロッカーは汚かったので申請しませんでした。


学校が提供するサービスを利用するには、早い者勝ちを制するしかありません。早めに探して受付開始日に朝早くから申請しましょう。



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