ストラットフォード・アポン・エイボン観光

MatchofTheDay2007-06-12



課題論文が無事終了したので、その記念にイングランド中西部・西部をドライブして回りました。今日はストラットフォード・アポン・エイボン(Stratford-upon-Avon)観光についてお話しします。


ストラットフォード・アポン・エイボンは、エイボン川に面したストラットフォードという意味で、シェークスピアShakespeare)のゆかりが深い町として有名です。イングランド中部の大都市バーミンガム(Birmingham)の少し南にあります。リーズからはM1を南下し、レスター(Leicester)から南西に向きを変えて30マイル程で着きました。



着いてからまず宿を探します。B&Bの並んでいるGlove Roadに行き、空室のあるB&Bを見つけて今日の部屋を確保。車を止めたら観光開始です。




町には文豪ウィリアム・シェークスピアゆかりの建物など、古い家が数多く残されており、そのうちのいくつかは財団(Shakespeare Birthplace Trust)によって管理されています。まずは生家へ。大きな通りに面していますが、玄関と思われるところはふさがれていて、隣の博物館から入場します。初版本などの展示を見た後で庭から家に入場です。チューダー様式の木骨作りで、16世紀の家としてはかなり大きい部類に入るようです。中には古い板造りの椅子や天蓋つきのベッドなどが置かれ、また屋根の造りなど、当時の建築方法もよく分かります。家は皮革商だったそうで、当時の道具類も残されています。庭もきれいでした。




町から離れ、シェークスピアの妻アン・ハザウェイの実家へ。町の南西部にあり、大きなわら葺きの家です。ちょうど葺き替えの作業をやっていました。建物の中は撮影禁止なので写真はありませんが、傾いた床やゆがんだ木をそのまま使った柱や梁など、とても趣がありました。ちなみに食堂の床は16世紀当時のままだそうで、よく来ていたというシェークスピアも歩いていたものだとか。




続いてメアリ・アーデンの家に向かいます。母親の実家ですが、今は農場の様子も展示の対象で、畑が再現され、納屋や鳩小屋が残されていて、古い道具類が展示されています。豚や鶏の在来種も飼育されていました。






晩御飯は16世紀から営業しているという建物の古いパブ、ギャリック・イン(Garrick Inn)で食べました。ここもまた木骨作りで、壁や柱に時代を感じます。食事はいかにもパブというようなものでしたが、値段もそれほど高くないのでおすすめです。町には古い建物がたくさんあるので、散策も楽しいです。天井の低い木骨作りの家をそのまま住まいにしていたり、改装して店舗として使っていたりします。




翌日はまずホールズ・クロフトという家へ。シェークスピアの娘夫婦の家で、最晩年をすごした家だそうです。婿は医者なだけあってこれも立派な家です。建物には、古い家具類のほか昔の医療器具なども残されていました。主寝室が特に立派でした。庭も広く、バラが芝生に映えてきれいでした。




最後に、シェークスピアの墓のあるホーリートリニティー教会(Holy Trinity Church)に向かいます。町の南のエイボン側沿いにあります。墓は祭壇のすぐ手前の床にあり、その左の壁には死後まもなくに作られた彫像があります。その他にも、シェークスピアの洗礼・埋葬の記録や、彼が洗礼を受けたといわれている洗礼盤、16世紀の聖書(英語)などが置かれています。教会の建物自体も古いようで、天井が石のアーチではなかったり、扉が木製の立派なものだったりします。


シェークスピアの生誕から死去までを一気に見て回りました。シェークスピアは実はストラットフォード・アポン・エイボンを若いうちに離れてロンドンに出ているそうで、ずっと住んでいたわけではないようですが、生まれた町、そして今も眠る町として、ストラットフォード・アポン・エイボンはとても有名です。17世紀から今に至るまで多くの観光客をひきつけるシェークスピアは、この地の偉人に間違いありません。


上記4つの家とナッシュの家との5つは、お得な共通券で入場できます。午前中から回れば1日で十分見られます。ただアン・ハザウェイの実家とメアリ・アーデンの家は町から遠いため、車か観光バスを利用しないと大変かもしれません。ロンドンから日帰り観光バスも出ているようですのでそれを利用するのも手です。でもできれば車で来ることをお勧めします。駐車場は町にそれなりの数がありますし、丘が連なる郊外の風景も素晴らしいからです。



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