住居の相場と探し方

MatchofTheDay2007-05-24



イギリスに留学する際の住居について、前回の家の造りに引き続き、今回は住居のパターンとその相場、上手な探し方についてお話しします。大学の寮については別途お話しする予定のため、除きます。相場のお話の対象となるのはロンドンとリーズに限られますがご了承ください。


留学生に可能な住み方としては、フラットシェア(flatshare)、ステューディオ(studio)、1ベッドルーム(1 bedroom)と2ベッドルームくらいになろうかと思います。この他にBedsitと呼ばれる、いわゆるホームステイもありますが、自分は当初から計画になかったのでよく分かりません。フラットシェアというのは、ベッドルームが複数ある家を共同で借りて、各自ベッドルーム一つを占有し、他の部屋(バス・トイレやキッチン、リビングルーム等)を共有して、光熱費等を折半しつつ暮らすというものです。日本ではあまり一般的でないかもしれませんが、この国では住居費が高いので、学生にとっては寮生活の次にポピュラーなもののようです。詳細は後日改めてお話します。ステューディオというのは簡単に言うと日本のワンルームに相当します。1ベッドルームとの違いはキッチンがリビングルームから独立して一部屋になっているかどうか、となると思いますが、区別がいい加減なケースもあります。ベッドルームが2つだと2ベッドルームとなります。ご夫妻やご家族と一緒にいらっしゃるときはこれがメインになろうかと思います。ちなみにたいていはバスとトイレが同じ部屋にあります(参照:家の造り)。


相場ですが、ロンドンで地下鉄のZone1内であれば、フラットシェアの一部屋で月400ポンド、ステューディオ・1ベッドルームで月1,500、2ベッドだと月2,000くらいからになります。Zone1は、King’s CrossやPaddington等の鉄道の大きな駅がぎりぎり含まれるくらいの範囲です。このゾーン内でも高いところ・安いところがあって一概には言いにくいのかもしれませんが、ごく大雑把に言って、東京の対応するエリアの倍以上する、という感じがしています。8畳くらいの部屋1つで月10万円弱する、というのはかなり高いです。リーズでは、それほど真剣に調べまわったわけではありませんが、フラットシェアの一部屋で月240ポンド、ステューディオ・1ベッドルームで350くらいから、2ベッドだと月500くらいから、という感じになると思います。ロンドン・リーズとも、治安や設備等によって値段が大きく変わってくるのでご留意ください。


探し方ですが、留学生であればまずは学校のウェブサイト等をチェックしましょう。寮の話のみならず、こういったプライベート・アコモデーション(private accommodation)についても、相場や業者について情報を提供しています。学校によっては、独自の基準で業者を選定し物件を紹介したり、フラットシェアの仲間(flatmate)募集の掲示板を持っていたりするところもあります。


自分でも探してみる際の探し方ですが、相場を知ることと、自分で歩いてエリアを絞り込むこととが重要です。相場を知るのは、ぼったくられるのを防ぐのと同時に、不当に安くないかをチェックするために必要です。極端に安い物件は、環境・治安が悪かったり、古い設備だったり、と何かしら穴がありますのでご注意ください。相場を知る方法ですが、街には不動産屋がたくさんありますが、たいていは駅の近く等に固まっています。そういった一角が見つかるのであれば、そこで物件リストをもらったり掲示を概観すれば相場が分かります。不動産屋街が見つからない場合は、エリアの絞込みと同時に相場を知る方法を取ります。自分で歩くのが重要なのは、この国では治安が悪いエリアが確実に存在し、さらに地図を見た限りでは分からないケースが多いからです。歩いてみれば分かりますが、治安のいいエリアとの差は歴然としています。道が汚い、舗装が悪い、小さめの家が立ち並んでいる、緑が少なくて殺風景、落書きが多い、駐車されている車が壊れているものが多い、街灯が少ない、等々。地図上で住むエリアの候補が見つかったら、昼間(できれば夜も)に一度必ず現地に行き、自分の目で見て回った上で対象エリアとしましょう。財産どころか命に関わる問題ですので、家の周囲の治安は最優先事項にしてください。安いからといってすぐ飛びつくのは絶対に止めてください。


対象エリアを決めたら、そのエリアを歩いて探します。カメラと地図を持っていくと便利です。対象となるエリアを歩いて、上の写真のような不動産屋の看板をできるだけ多く探してください。当該物件を取り扱う不動産屋の連絡先やウェブサイトが分かり、他の物件を見たりすることもできます。また、看板の数で、そのエリアに強い不動産屋がどこか分かります。看板を見つけたら、その看板と物件を一緒に写真に撮り、場所を地図に記録します。帰ったら、その看板の情報を元に、店の場所と他の物件の様子を見、行く不動産屋を絞り込みます。不動産屋にも怪しいところがありますので、必ず店に一度足を運び、店の様子を見て、店員と面と向かって話をしてみてください。質の悪い不動産屋は、店が乱雑だったり、他の客の雰囲気が悪かったり、電話の内容が苦情ばかりだったりして、何となく分かります。いくつか不動産屋を回って候補を選び出し、下見の予約をとります。


続きは日を改めてお話します。



ブログランキングに参加しています。よろしければクリックをお願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
週間ブログ王へ
ブログランキング「くつろぐ」へ