3.合格

今日はイギリス大学院からの合格通知への対処法等についてお話しします。4月18日にお話しした「1.情報収集」、4月26日にお話しした「2.出願」の続きです。


願書の作成・送付お疲れさまでした。送付して2週間位したら、念のため学校の担当にメール・電話して、書類がきちんと届いたか確認してもいいかもしれません。前述のとおり、イギリスでは郵便事故がそれなりの確率で起こりますし、また配達されても担当者が出願書類を紛失したりすることもありますから、注意しましょう。


合否の連絡は、出願から2ヶ月くらいして忘れた頃にやってきます。長い間よく頑張りました。おめでとうございます。合格通知はCertificate of acceptanceといいます。「○○氏は本大学に入学する資格を持っている」というようなことが書いてあります。これはビザ取得や入国に際して必要な、大変重要な書類なので、必ずコピーを取っておきましょう。まれに原本でないといけないこともありますので、そのような場合は学校に請求すると送ってくれます。多めにもらっておきましょう。


通知のほかにもいろいろ書類が入っています。学校ごとに違いますが、よくあるものをご説明します。


まずは入学を希望するか否か(オファーを受けるか否か)についての文書。どの学校に行くか決まった段階で記入してコピーを取り、返送してください。


続いて財力証明(proof of finance)。10,000ポンドにも及ぶ学費をどう工面するかについての文書です。自分で出す場合はそのように記入し、スポンサーがいたり奨学金を得たりしている場合はその人・機関に一筆もらいます。これもコピーを取っておきます。


さらに、寮への申込み希望書が入っているかもしれません。大学の寮は、うるさかったり汚かったりキッチンやバスがシェアだったりしますが、安いし他の学生と交流しやすいという利点があります。後から希望を取り下げられるのであれば、とりあえず申し込んでおいていいでしょう。そもそも抽選になることが多いですし。仮にどうしても入寮したければ、メールやはがきに、嘘にならない範囲で理由をたくさん詳細に書いて送りましょう。


その他、海外学生向けのガイドブックなどのほか、サマースクール(pre-sessional school)の案内や夏休み期間の寮の開放の案内等が入っています。寮の開放については4月20日「渡航後の仮住まい」にてお話ししています。サマースクールについては、後日改めてお話しします。


格通知ですが、上記のような通常の合格(unconditional offer)ではなく、条件付の合格(conditional offer)というものが来る可能性があります。これは、語学試験の成績や書類の不備等があって、大学が定める必要な条件を全て満たしていないものの、それら不備等が満たされれば合格とする、というものです(「2.出願」でも簡単に触れています)。何が必要かは合格通知や他の書類に書いてありますので、よく読んでそれらを満たすよう努力してください。場合によっては交渉だけで何とかなることもありますので、トライしてみていいかもしれません。自分が聞いたことがある条件としては、「語学試験で入学までに必要点数を満たし、その証拠を送付する」「pre-sessional courseの○と△を受講する」「推薦状を直ちに送付する」でしょうか。


さらに、次点合格のようなものもあるようです。既に合格通知を出した人が予定募集人数を満たしていて、仮に辞退者が出た場合には合格を認める、というようなもので、ウェイティングリスト(waiting list)に入れる、と言ったりもするようです。メールや電話で問い合わせると、リスト中の順位や合格になる見込み等について教えてくれるかもしれません。


これは裏ワザのようでもありますが、合格したものの、事情により今年は通えない(資金が足りない、等)というような場合には、入学年度を1年遅らせる(deferといいます)ことができないか、学校に相談してみましょう。イギリスの大学院では、今年合格して来年入学することも可能です。学生は、基本的に自分で大学院の費用を工面する(奨学金も含めて)ので、資金が用意できないということはそれほど珍しいことではないそうです。


格通知への対処法等についてお話ししました。サマースクールやホームステイ等については、「4.渡航の準備・生活設計」でお話しします。他にも役に立つと思われる情報は「留学への道」以外のカテゴリーでもたびたびお話していますし、そちらに新たに掲載されるかもしれませんので、「勉強」「渡航前の準備」「生活ツール」のカテゴリーもぜひご覧ください。それから、渡航してすぐの状態での住まいについては、「渡航後の仮住まい」で詳しくお話ししています。




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