ウィンブルドン

MatchofTheDay2007-04-30



今日はテニスの全英オープンの観戦についてお話しします。ロンドンの南郊のウィンブルドン(Wimbledon)で開催されます。07年は6月25日から7月8日まで開催されます。


チケットが入手しにくいというのは事実ですが、日にちを選びさえすれば、実は当日にいきなり行ってもセンターコートの試合が見られたりします。しかも20ポンドもかからずに、です。その方法とは、安くする方法として17時以降に入場することと、センターコートの試合を見る方法としてリセール(Re-sale)チケットを入手することです。


まず日程についてですが、テニス全英オープンの会期は2週間で、日曜は基本的に試合がありません(雨天順延が甚だしい場合はあるかもしれません)。大会では、有名な男女プロのシングルスのみならず、ダブルス、ミックスダブルス、ジュニアやシニアのシングルス等々の試合も行われます。それぞれトーナメント方式で行われるので、日程が後になればなるほど、準々決勝・準決勝・決勝と進んでいくことになります。すなわち、一日の試合数が減り、また強豪選手どうしの対戦になっていくことになります。逆に、会期の早いうちであれば、一日の試合数は多いことになります。会期の早いうちであっても、強豪選手はそれなりに試合をするので、見ようと思えば見ることも可能なのです。試合日程は公式サイトに逐次掲載されます(ttp://www.wimbledon.org/en_GB/index.html)ので、ぜひ予め目を通して計画を立ててみてください。


続いて料金システムについてですが、センターコート、No.1コート、No.2コートの3つのコートの観戦には別途チケット(Show court seat ticket)が必要ですが、それ以外の試合は入場チケット(Ground ticket)のみで観戦可能です。
試合は上記3コート以外でもたくさん行われています。どれでも質の高いプレーが見られます。07年の料金については既に公表されています(上記ウェブサイト参照)。1週目であれば、通常の入場料は18ポンドとなっていますが、17時以降の入場であれば、これが12ポンドに割り引かれます。上記3コートのチケットの料金は様々ですが、24ポンド以上はするようです。この3つのコートに安く入るには、リセールチケットを手に入れしましょう。これは、キャンセルされた席や、観客が既に帰って空いた席のチケットが販売されるものです。自分が7日目(2週目の月曜)にNo.1コートを見た際は、リセールのチケットは5ポンドでした。会場の一番の高台に、リセール専門のチケット販売所があります。またここでも並ばされますが、でもその価値はあると思います。上記3つのコートのチケットは、最終4日間を除き、当日朝にも各500枚だけ販売されます。ですがこれを買おうと思ったら、まさに徹夜が必要なようなので、ちょっと厳しいと思います。リセールを活用するのをお勧めします。


要約すると、ポイントは、
・見に行く日をいつにするかが大事。できれば1週目の平日に。
・入場チケットは当日買えて、上記3コート以外の試合は見られる。
・3コートも、リセールチケットを買えば見られる上、値段も安くてすむ。
・並ぶのをいとわない。
といったところでしょうか。



チケット類の現物です。写真の一番上がリセールチケットで、中央が入場チケットです。下は入場するための行列に並ぶ際にもらえる引換券で、入場チケット購入時に必要です。左は行列や試合の様子等について説明してあるパンフレットで、右上は最寄の地下鉄駅から会場に向かうときに使った臨時バスのチケットです。




観戦当日の詳細に移ります。友人と15時に地下鉄サウスフィールズ(Southfields)駅で待ち合わせし、臨時バスで会場へ向かって、入口の列に並びました。列は会場からサウスフィールズ駅の方向に伸びるので、ウィンブルドンパーク(Wimbledon Park)駅を利用するよりも良さそうです。入場できたのは結局2時間半ほど経ってからでしたが、割引料金で入りたかったのでちょうど良かったです。会場にはコートがたくさんあり、ジュニアの試合やダブルスゲームが行われていました。大会の時期は日が長く、21時近くまで明るいので、試合もそれなりの時間まで組むことができるようです。それらを横目に坂を登り、リセールチケットの列にまた並びました(ウィンブルドンといえば行列、と言えるかもしれません)。





センターコートで行われていたフェデラー選手の試合が目当てだったのですが、並んでいる最中にあっさり終わってしまったので、No.1コートに入りました。そこではナダル選手(写真右)とラバッツェ選手の試合が行われていました。プロの試合を生で観戦するのは初めてでしたが、弾が早い上にトップスピンがものすごくかかっていました。ラリー中に音を出さなければ写真を撮っても大丈夫でしたし、またサービスの合間には応援の掛け声が頻繁にかかるなど、思っていたより気軽で楽しいものでした。



会場には例によってパブがいくつかあり、そこでは観客(?)がピムス(Pimms)というカクテルのようなお酒やビールを飲んで盛り上がっていました。ウィンブルドンの名物といえばイチゴの練乳かけだそうなのですが、時間が遅かったためか、結局見つかりませんでした。試合がだいたい終わってきたので、記念グッズを買って帰ることにしましたが、道も駅に向かう臨時バスもものすごく混雑していたので、ロンドンのヴィクトリア(Victoria)まで直接行く臨時バスに乗って、1時間ほどかけてのんびり帰りました。


世界的に有名な大会ですが、観客の様子からすると、真剣勝負というよりむしろお祭りのようでした。会場はリラックスした楽しい雰囲気ですので、有名選手の試合を見なくても十分楽しめると思います。