グリニッジ(Greenwich)観光

MatchofTheDay2007-04-23



昨日(22日)はロンドンマラソンがありました。そのスタート地点となったグリニッジについて、今日はお話しします。0度の子午線が通る街です。
行ったのは06年5月。遅い春がようやく新緑をもたらした時期でした。グリニッジはロンドン中心部から東に1時間弱ですが、旧天文台と海事博物館、帆船に広々とした芝生、と、遠足にはうってつけです。





行きはBank駅から、DLR(Docklands Light Railway)という、東京にある「ゆりかもめ」のような電車に乗りました。近代的なビルを縫ってのんびり走っていきます。駅の周囲はお店やマーケットでにぎわっています。駅前を離れて大通り沿いに歩いていくと、テムズ河が見え、石造りの建物が見えてきます。海軍学校(今でも使っているとか)や国立海事博物館(National Maritime Museum)です。





グリニッジ標準時の原点である旧天文台へは、博物館の敷地に入って芝生の中の並木道を登っていきます。広場はきれいな芝生が一面に広がって、本当に素晴らしいです。たくさんの人が、読書やスポーツ等々、思い思いに楽しんでいます。









天文台は高台にあります。とても見晴らしがいいので、ここに天文台を置いて観測をした理由がよく分かります。カナリーワーフ(Canary Wharf)やシティ方向の近代的なビル群が一望できます。芝生に点在する建物の多くは、クリストファー・レン(Christopher Wren)という17世紀の建築家が作ったそうで、壁や列柱の白が緑に映えてきれいです。この建築家はシティにあるセントポール(Saint Paul)大聖堂やハンプトン・コート(Hampton Court)宮殿の建築にも携わっています。0度子午線前には黒山の人だかり。近くには標準時(いわゆるグリニッジ標準時)を示す時計が2つあります。デジタル時計のほうは0度子午線の上に掲げられています。天文台の建物は、こぢんまりとしていますがよく保存されていました。旧天文台の裏手にも芝生が広がっていて、食べ物を売る車も来ていました。ホットドックがおいしかったです。









テムズ河に向かって坂道を下り、カティサーク号も見ました。紅茶を運んだ快速帆船だそうで、大きさに驚きました。昨日のマラソンでは改修中のようで、見る影もなかったです。テムズ河クルーズの船はカティサーク号のすぐ近くから出ています。ロンドンの名所の多くがよく見られると聞いていたので、ウエストミンスター桟橋(Westminster Pier)まで1時間強かけて船で遊覧することにしました。タワーブリッジの下をくぐり、ロンドン塔前の桟橋(Tower Pier)に至るまでは静かな旅。両岸に新築のマンションが立ち並んでいましたが、どれも怪しいデザインでした。









ロンドン塔の桟橋から先は、船員による「正しい下町なまり」でのガイドが始まります。両脇の建物や橋などについての話が聞けます。海賊ドレークにまつわるゴールデン・ハインド号(Golden Hind)やグローブ座を見ながら進み、大観覧車ロンドンアイ(BA London Eye)を過ぎてビッグベンの足元のウエストミンスター桟橋(Westminster Pier)に到着します。


天気のいい日にピクニックするにはうってつけの場所です。皆様も、チャンスがありましたらレジャーシートを持ってぜひ。