スマイル!


イギリスのいいところはいくつもありますが、人の笑顔が多いことがその一つに挙げられると思います。今日はイギリス人の笑顔についてお話しします。


笑顔が多い、というのをより正確に言おうとすると、“たいてい笑顔が返ってくる”、というようなことかもしれません。例を挙げると、バスに「Hiya!」と言って乗り込むとき、お店でお釣りを受け取って「Cheers」と言ったとき、建物の入り口を手で押さえてお年寄りを通してあげてお礼と言われ「Not at all」と返したとき、道を譲ってあげたとき、等々でしょうか。そういった笑顔は日本でもよく返ってくるのかもしれませんが、こちらではほぼ間違いなく笑顔が返ってきます。異邦人で英語が得意ではない、という意識が自分にあるせいかもしれませんが、笑顔を見ると安心できてうれしいものです。向こうから笑顔が来たときはすかさずにこっと笑いましょう。また、挨拶やお礼を言うときはできる限り笑顔を見せてください。


「ありがとう」は「Thank you very much」「Thanks a lot」「Thank you」「Thanks」「Cheers」「Ta」という順に気軽になるように思います。お店でのちょっとした買い物でも、言われるのは前2者だったりします。また「Thank you very much. Thanks a lot」と重ねたりもします。「Thank you」とだけ言うときにはyouの方に強勢があることが多いようです。「Cheers」は若い男性というイメージ。パブとかでよく聞きます。女性は言わないかもしれません。北部イングランドだけのようですが、「Ta」(ター)と言われたりもします。短すぎです。「どういたしまして」の頻度は「No problem」「OK」「Not at all」「You are welcome」でしょうか。毎回必ず言わなくてもいいようですが、でも笑顔は見せましょう。


なお、上の例で出てきていますが、ドアを開けて通ったとき、次の人がいるようならドアを手で開けておいてあげるのが普通なようです。男女を問わずみなやっています。開けておいてもらったら必ず軽いお礼をいいましょう。


余談ですが、重ねて厚くお礼を言ったり、ちょっとしたおだての言葉を言ったりすると(「Oh, you are great!」位でも)、この国の人はものすごくうれしそうにします。本当にニカーッと笑います。あまりほめられることがないのかな、と勘ぐったりしてはいけませんが、とにかくほめたりおだてたりに弱いように思います。別におべっかを使う必要はありませんが、感謝をふんだんに示すとすごく喜ばれます。喜ばれるのは決して悪いことではありませんし、こちらも気分がいいですので、お礼は多めにしてみてもいいと思います。