クレジットカード・デビットカード事情

MatchofTheDay2007-04-17



イギリスは日本をはるかにしのぐカード社会。今日はイギリスのカード事情についてお話しします。ここでいうカードとは、支払い・決裁に使うカード(クレジットカード、デビットカード)のことです。違いがよく分からないので、ここではまとめて「カード」として取り扱います。


イギリス人は本当によくカードを使います。昼のサンドイッチをスーパーで買ったとき等、5ポンド程度の買い物ですら、現金でなくカードで支払われることが多いです。現金を持ち歩くのが嫌なのか、それとも計算が…、などと勘ぐってしまうのはよくありませんが、とにかくいろいろなものをカードで支払います。ホテルやレストラン、スーパーマーケットはおろか、駅の切符売り場、ガソリンスタンド(petrol station)、街中にあるコンビニのような小さい雑貨屋(ニュースエージェント(newsagent)と言ったりします)、等々、至るところでカード支払いを受け付けています。そんなカード社会のためか、イギリスでテレビを見ていると、個人債務を整理する会社のコマーシャルを本当によく見かけます。


カードによる支払いは大体このような流れになります。
カードを差込む端末(名前知らなくてすいません)が、商店ならレジの前にあるので、自分でICチップを下にして差し込み、しばらく待って、暗証番号(PINナンバー)を入力し、また待って、決済終了後自分で抜き取ります。分からなければレジの人にカードを渡して指示を受けましょう。
レストランはテーブル支払いが基本なので、持ち運びできる端末が用意されています。カードを渡すとウェイターが端末を持ってくるので、それに暗証番号を入力して終了です。たまに自分で額を入力させられますが、これはチップを加えてほしいという意思のようです。食事代金にチップが含まれていないことをレシートで確認した上で、満足度に合わせて食事代金の10%程度を目安に加算してあげましょう。


カードにはそれなりのリスクがありますが(盗難やスキミング等)、現金をあまり持ち運ばなくてもいいので、便利なのは事実です。イギリスに留学する際は1枚か2枚持ってきてもいいと思います。VISAやマスターカードならほぼどこでも通用します。注意しないといけないのは、そのカードがICチップ付のもので、かつ暗証番号入力による決済でないと、支払いが受け付けられない可能性があることです。ホテルや高級レストランだと、日本で多いようなサイン決済で大丈夫かもしれず、ICチップなしのカードでも大丈夫かもしれませんが、そうでないところ、特に商店だと、そのようなサイン決済は断られかねません。できればカードはICチップ付のものに変え、またPINナンバーは日本を出る前にきちんと確認しておきましょう。


ちなみに写真はロンドンのテムズ河畔の夜景です。