人の物を投げる人々

MatchofTheDay2007-04-10


人の物を投げても何とも思わない人達。。。今日は、物に対するイギリス人の態度について、少し考えてみました。


駅で学割証(Young Persons Railcard)を手に入れるべく、窓口で申込書と学生証を差し出したところ、チェックが終わった学生証を投げて返す。。。


郵便局で日本向けの小包を発送しようということで、送料を払い料金シールを貼って窓口で小包を渡したところ、受け取った係員はクルッと振り返ってそれを遠くの床に放り投げる。。。


いずれも実際に経験したことです。正直びっくりしました。別に自分がいじめられているわけでもなかったようで、他の人たちへの態度も同じようなものでした。日本だったら大騒ぎになると思うのですが、この国では珍しい光景でも何でもないようです。日常でも注意して見ていると、物を投げる場面によく出くわします。


イギリス人は古い物を大事にする、という話を日本でよく耳にしたので、物全般についても大事にするのかと思っていましたが、古くない物についてはあまり大事に扱ってもらえないことが多いようです。


これは勝手な推論ですが、この国の人にとって、物には魂などないので、人の物を投げても自分の物が投げられても何とも思わないのでしょう。日本だと、子供の頃から「物は大事にしよう」(物には神様が宿っている、という理由からかは別として)と習ってきたのですが、こちらではどうやらそういう考えはないようです。どちらがいいかは一概には言えないのでしょうが、やはり自分の持ち物は投げないでほしいもの。ですが、その願いはたいてい破られてしまうので、自衛するしかありません。荷物を発送する・送ってもらう際は、中身が動かないよう注意して厳重に梱包し、ガムテープで切れ目・折り目をきちんとふさぎ、箱も出来るだけ丈夫なものにしてください。壊れやすい物がある場合は(なくても、かもしれません)、「HANDLE WITH CARE」と赤ペンで大書したほうが無難です。


ちなみに写真はロンドンのピカデリーサーカスにあるエロスの像。自分がロンドンに来て最初に撮った写真です。本文とは関係ありません。